もう一度、君と笑う時に。
午後7時。
かれこれ30分待ってる俺。
女々しすぎる…。
「紗稀、来るかな…」
そんなこと思うあたりも自分が情けなくて仕方がない。
10分、20分。
時間はどんどん過ぎていく。
「もう、ダメかな…」
諦めようとしたその時。
「…おまたせ」
懐かしい声と共に、紗稀があらわれた。
「紗稀…」
「ほら、ここにいたら寒いわ。どこかに入りましょう」
そういって、時計広場のすぐ横にあるカフェへと足を進めた。