もう一度、君と笑う時に。





午後7時。




かれこれ30分待ってる俺。





女々しすぎる…。







「紗稀、来るかな…」






そんなこと思うあたりも自分が情けなくて仕方がない。







10分、20分。






時間はどんどん過ぎていく。







「もう、ダメかな…」






諦めようとしたその時。





「…おまたせ」






懐かしい声と共に、紗稀があらわれた。






「紗稀…」





「ほら、ここにいたら寒いわ。どこかに入りましょう」






そういって、時計広場のすぐ横にあるカフェへと足を進めた。






< 45 / 49 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop