大粒のナミダ

瀬戸名の授業も終え、昼休み。

「ねー、みゆう?」

たまごやきを頬張って食べてるわたしを真剣に見つめてくることこ。

美味しいけど、一旦置こう…。

「なした?」

「あたしさー、1組の能登に告られたんだ。でね?あたしずっと能登のこと好きで、昨日から付き合うことになったの~!」

「…え?」

それを聞いた途端、箸からたまごやきが落ちる。

「やだもう落とさないでよ~!ほらほら食べていいよ」

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