沖田総司と運命の駄犬
スパーン!




僕は、勢いよく、土方さんの部屋の襖を開けた。



沖田「あー!疲れた!全然、弱かったし、その上、後処理とか、面倒過ぎ!あ・・・。梓、鬼のお説教受けてるの?僕も、今回ばかりは、お説教だからね!」




僕は、梓の頬をつねった。




梓「すいません!痛い!痛い!」





土方「で?何で、邪魔と思うんだ?」





邪魔?あぁ・・・。いじけてるのか・・・。




梓「だって・・・。沖田先輩は、私の世話役、嫌だって言うし・・・。」





沖田「それって、初めからだよね?」




梓「それに、土方さんまで・・・。」




土方「それはだな・・・。」




梓が、土方さんを見つめると、土方さんは、少し赤くなり視線を逸らした。




なんか、面白くないな。





土方「そんな犬っころが、捨てられたような目で見んな。お前を、邪魔だとは、思ったことねぇよ。」





沖田「僕は、邪魔ですけどねー♪」



そう言うと、梓がシュンとなった。



そう・・・。まるで、犬が、耳を伏せている感じだ。



沖田「でも、梓には、ちょこがあるし、側に、いても良いよ。」




梓「それだけ?」




沖田「何?不満?」




梓「いえ・・・。」




土方「まぁ、邪魔者とか要らないとか、要らぬ心配だ。自信を持て!わかったか?」




そう言うと、土方さんは、優しい顔で、梓の頭に手を置いた。





沖田「さ!今度は、僕の説教だからね!行くよ!」




僕は、梓の手を引き、土方さんの部屋を後にした。





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