沖田総司と運命の駄犬
私は、それから、沖田先輩の部屋で、お世話になっていた。
沖田「ほら、梓、おいで!行くよ!」
梓「はい!」
これ、私、犬じゃない?
梓「沖田先輩!どこに行くんですか?」
沖田「お遣い。」
沖田先輩は、そう言うと、甘味処へ入って行った。
沖田「僕が、『甘味買って来て』って、言ったら、ここのこの団子を買ってきてね?覚えといて。」
梓「え・・・。それって、パシリなんじゃ・・・。」
沖田「ぱしり?何それ?っていうかさぁ、口答えばっかりしてるけど、君、何が、出来るの?」
梓「え・・・。」
沖田「お勝手で、水を運べば、全部こぼす。火は、起こせないし、すぐ消しちゃう。料理も出来ない。洗濯では、洗濯物を破く。ねぇ?教えて?君は、何ができるの?」
梓「沖田先輩を癒やすとか・・・?」
ちょっと、可愛く言ってみた。
沖田「・・・・・・・・・はぁ・・・。君に疲れる事は、あっても、癒されることは、まず、無いよね?自分が、僕を癒してるとか思ってるの?」
それだけ、好き勝手に言える相手なんて、なかなかいないと思いますが・・・。とは、怖くて、言えない・・・。