沖田総司と運命の駄犬
迷子
私は、廊下を、歩きながら、さまよっていた。
そうだ!占い屋 忠兵衛を探しに、行こう!
私は、門を出た。
門番の人は、居眠りをしていた為、スッと出れた。
今は、着物だし、大丈夫!
私は、軽い気持ちで外に出た。
いや、早く、帰りたかったのだ。
元の時代に、元の生活に、戻りたい。
しばらく、町を歩く。
賑やかだ。
見ていると、楽しくはなるが、寂しさも、込み上げる。
自分がいた所と、全く、別の世界。
タイムスリップしたのだという事を、本当に、起きた事だと、実感する。
私は、あちこち、探す。
平成の時、人気の無い所にあったんだ。
ここも、そんな気がする。
私は、大通りを離れて、歩き出した。