沖田総司と運命の駄犬
私は、土方さんと、屯所に戻った。
土方「おい、俺の部屋に来い。」
梓「はい。」
土方さんの後に続き、私は、土方さんの部屋に入った。
土方「まず・・・。何で、出て行った?」
梓「占い屋を探しに・・・。」
土方「はぁ・・・。どれだけ、俺らが・・・いや、総司が、えらく心配してたぞ。」
梓「沖田先輩が・・・?」
土方「あぁ。梓が、居ねぇって、泣きそうになってた・・・。」
梓「沖田先輩がですか?信じられない・・・。」
土方「まぁ、その話は、あいつから、直接聞け・・・。で?占い屋は、あったのか?」
私は、首を、横に振る。
梓「どうせ、土方さんも信じていないんでしょ?」
土方「お前に、話しておくべき事がある。」
梓「はい。」
土方「実はな、お前が、連れて来られた時、おなごから、文を貰ってた・・・。怪しい誘いで、それを調べようとしてたのに、お前の方が、怪しくて、そっちに行けなかった。後で、聞いたら、行った奴らが、神隠しに遭った・・・。だから、俺は、お前に、救われた・・・。」
私が、ここに来た意味があったんだ・・・。
良かった。
梓「良かった・・・。」
すると、土方さんは、私の頭をポンポンとした。
土方「それに、総司は、お前を気に入ってる。支えてやってくれ。」
気に入ってる?
梓「疎まれていても、気に入ってるのかは不明ですけど・・・。いや・・・。サウンドバック的な感じだから、そういう意味で、気に入ってる?」
私が、ブツブツと言ってると・・・。
土方「くくくっ。まぁ、今回の脱走は、見逃す。だが、次は、処罰するからな!わかったな?」
梓「脱走!?ってことになってるんですか?」
土方「あぁ。いきなり、いなくなったんだ。ちなみに、ここでの脱走は、粛清対象だ。」
梓「粛清!?」
土方「次は、粛清だから、気をつけろよ?」
梓「はい。」
私は、土方さんの部屋から出た。