沖田総司と運命の駄犬
数日後、怪我も良くなった。
私は、土方さんにお願いをして、お小遣いを貰った。
私は、小間物屋さんに急いだ。
梓「良かった・・・っ。間に合った!」
小間物屋さんには、人だかりが、出来ていた。
以前に、沖田先輩と小間物屋に来たとき、ここのお店のおじさんが、この日に有名な書家の先生が来て、買った物に好きな文字を書いてくれると教えて貰っていた。
私は、列に並んだ。
帰る前に、沖田先輩に、お礼をしたい。
弄ばれたとしても、何度も私を守ってくれて、世話をしてくれた沖田先輩には、何かお礼をしよう。
私は、扇子を購入して、そこに、先輩の好きな言葉『勇剛』と『勇猛』、そして、犬の絵と団子の絵を書いてもらった。
「本来にわしは、こんな絵など描かない。」
梓「そこをなんとかお願いします!大事な人への贈り物なんです!お願いします!」
「はぁ・・・仕方ない・・・。」
しぶしぶであったが、絵も描いて貰えた。