沖田総司と運命の駄犬
飼い主の戸惑い~沖田side~
沖田「ほら、梓、おいで!行くよ!」
梓「はい!」
こうしてみると、本当に犬みたい。
僕は、笑いをかみ殺す。
梓「沖田先輩!どこに行くんですか?」
沖田「お遣い。」
僕は馴染みの、甘味処へ入った。
沖田「僕が、『甘味買って来て』って、言ったら、ここのこの団子を買ってきてね?覚えといて。」
梓「え・・・。それって、パシリなんじゃ・・・。」
沖田「ぱしり?何それ?っていうかさぁ、口答えばっかりしてるけど、君、何が、出来るの?」
梓「え・・・。」
沖田「お勝手で、水を運べば、全部こぼす。火は、起こせないし、すぐ消しちゃう。料理も出来ない。洗濯では、洗濯物を破く。ねぇ?教えて?君は、何ができるの?」
梓「沖田先輩を癒やすとか・・・?」
癒やす?梓は、本っっ当にバカか・・・。
沖田「・・・・・・はぁ・・・。君に疲れる事は、あっても、癒されることは、まず、無いよね?自分が、僕を癒してるとか思ってるの?」
梓は、苦笑いをして、目を逸らした。