沖田総司と運命の駄犬
僕は、お美代ちゃんとまた、あの空き家に逢瀬をしに来た。
お美代「総司はん。なんか、上の空ですなぁ。」
沖田「そんなこと無いよ?」
お美代「うちのことだけ考えて?」
沖田「いつも、お美代ちゃんの事しか、考えてないよ?」
お美代「嬉しい!」
ギュッと、抱きつかれて、抱きしめ返す。
幸せ・・・。
でも、いきなり、梓の昨日の寂しそうにしていた梓の顔が、頭に浮かぶ。
沖田「ごめん・・・。お美代ちゃん、僕、用を思い出して、帰る。」
お美代「はい・・・。ねぇ、総司はん?」
沖田「ん?」
振り向くと・・・。
チュッ。
沖田「え?」
お美代「うち・・・。総司はんと、もっと・・・。」
そっか。僕は、これで、満足してたけど、お美代ちゃんは、違ったんだ。
沖田「ごめん・・・。今まで、気付かなくて・・・。次、会ったら・・・。」
お美代「はい・・・。」
僕は、もう一度、お美代ちゃんを抱きしめた。
僕は、お美代ちゃんに口付けをして、屯所に帰った。