沖田総司と運命の駄犬
僕は、土方さんの所に行った。
沖田「失礼しますよ。」
土方さんは、上半身を脱いで、汗を拭いていた。
土方「何だよ?」
沖田「どういう風の吹き回しですか?土方さんが、おなごに贈り物だなんて。」
土方「別に、深い意味はねぇ。馴染みの芸妓に、せがまれたついでだ。」
沖田「土方さんは、梓の事を好いてるんですか?」
土方「何で、そうなるんだよ。」
沖田「そうにしか見えないからです。そんなに好いてるなら、自分の手元に置けばいいじゃないですか?」
土方「俺は、忙しいんだよ。てか、何で、そんなに、ムキになる?」
沖田「別に、ムキになんてなってません。もし、土方さんが、梓の事を好いてるなら、引き取って欲しいだけです。」
土方「ふーん。本当に良いのか?お前は?」
沖田「のしを付けて、お渡ししますよ!あまり、うちの犬に餌付けしないで下さい。香袋は、馴染みの芸妓にでも、あげてください!それでは、お邪魔しました。」
何で、こんなにも、カリカリしてるんだろう。
モヤモヤする。
僕は、深呼吸をして、心を落ち着かせてから、部屋に戻った。