沖田総司と運命の駄犬
しばらく泣いた後、僕は、自分の頬を叩いた。
そして、部屋に戻る。
そして、部屋に戻ると、灯りが灯っている。
沖田「そっか・・・。一寸も動くなって言ってたんだった・・・。」
僕は、涙を拭いた。
よしっ!
襖を開けると、梓は、正座をしながら、頭を畳に付けて眠っていた。
沖田「梓?」
横からのぞき込むと、畳に頭を付けて、また、よだれを垂れている。
沖田「ふっ・・・。また、よだれ垂れてる・・・。マヌケな顔!君の顔を見てると、泣けないじゃないか・・・っ。」
僕は、布団を敷いて、梓を抱き寄せた。
沖田「ご主人様は、失恋したっていうのに、マヌケな顔で、寝てくれちゃって・・・っ。」
僕は、寝ている梓を抱きしめた。
沖田「梓・・・。君は、失恋をしたことがある?こんなに苦しい物なんだね・・・。ねぇ、梓・・・。慰めてよ・・・。ご主人様を、慰めてよ・・・っ。」
すると、梓が、僕の胸に顔を埋めた。
沖田「梓?起きてるの?」
よく見ると、寝てる。
しかも、また、よだれで、僕の胸の辺りを汚された。
沖田「本当に、この飼い犬は・・・。でも、今宵は、君がいてくれてよかった・・・。」
僕は、しばらく、梓を抱きしめていた。
すると、少し、気分も落ち着いた。
沖田「今宵は、少し慰めて貰えたから、脱走したお仕置きは、軽くしてあげる。感謝するんだよ?」
そう言って、僕は、梓を布団に寝かせた。
僕は、梓の手を握りしめ隣の布団に入った。