沖田総司と運命の駄犬
次の日、私の占い屋の捜索に、土方さんが付いて来てくれていた。
梓「すみません。土方さんに、こんな事を、させてしまって・・・。」
土方「別に、構わねぇ。気にするな。」
そう言うと、土方さんは、私の頭にポンと手を置いた。
こんな事されると、ドキドキしてしまう。
私は、赤くなった顔を誤魔化すように、昨日、気づいた事を話をした。
梓「向こうの沖田先輩は、どうして、モテていたんでしょうか?」
土方「さぁな。時代が変われば、男前や美人の好みも変わるからじゃねぇか?」
梓「そっか・・・。確かに!古文の授業で、平安時代の女性の美人像を言ってました。私が、いたときの時代の美人とは、また違う。」
土方「もっともっと、未来に行けば、また、違うかもしれねぇぞ?」
梓「私の時代が来ますかね?じゃあ、私の顔は、時代を先取りした顔なのかも!」
土方「ぷっ!くくくっ。お前は、前向きだな。そういうのは良い。」
そう言うと、土方さんは、また、私の頭を撫でた。
だから、それ、ドキドキするんだって・・・。
私は、目を逸らして、占い屋を探す事に、専念した。
私の隣で、土方さんの優しい視線を感じた。