沖田総司と運命の駄犬
犬に慰められた。まぁ、飼い犬に癒されるのも悪くない~沖田side~





梓が、走って、どこかへ行った。




まぁ、大丈夫だろうが、梓は、梓で、しんどいのかもしれない。




そして、僕は、庭で、ぼんやりしていると・・・。




藤堂「あれぇ?何してるんですか?」




沖田「あ・・・。藤堂君。別に何もないよ?ぼーっとしてただけ。」




藤堂「ふぅん。梓は?」




そう言うと、藤堂君は、僕の後ろを覗き込む。




沖田「居ないよ。どっか、走って行った。」




藤堂「ハハハ。走って行ったって、本当に、犬みたいだ。二人を見てるのって面白い。」





永倉「確かに!下手な芝居よか、こっちの方が、面白いのは確かだ!」





沖田「そんな事、言わないで下さいよ!あんなのと、ずっといると、本当に疲れるんですから!」





原田「そう言って、いつも、沖田君は、気にしてるけどな!」





藤堂「そういえば、土方さんも、梓の事、気に入ってるよね?“あの子は特別”って、見ててわかる。」





僕も、それは、同意見だ。




皆に、わかるくらいってことは、土方さんにとって、梓は、特別なんだろう。





でも、どうして?




すると、周りは、芸妓の話になり、僕は、そっと、その輪を抜け出した。






はぁ・・・。元々、おなごの話は苦手だけど、今は、考えたくもない・・・。



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