沖田総司と運命の駄犬



そんなとき、また幹部が集められた。




近藤「会津藩から、芹沢さんの暗殺を依頼された。」




永倉「え?芹沢隊長を?」




原田「悪行のせいか・・・。」





近藤「あぁ。堪忍袋の・・・というか、俺らも、会津藩までもが、京の民に嫌われている。」




土方「そこでだ。これは、俺と、総司、山南さん、原田さんで殺る。」




近藤「俺も殺る!」




土方「あんたは、もしもの時、その場にいたらマズいだろ?大丈夫だ。俺らの腕をなめんな。」




沖田「大丈夫です。近藤先生。」




山南「えぇ。大丈夫ですよ。」




原田「任せておけって!」





そして、計画が綿密に組まれた。




あ・・・。そうだ・・・梓。




沖田「土方さん、当日なんですが、梓はどうしますか?」




土方「一人でここで留守番か・・・いや、連れて行ってやれ。たまには、美味いもの食わせてやれ。」




沖田「え?でも・・・。」




土方「後は、永倉さんにでも預けろ。あの人は、芹沢さんと剣の流派が同じだからな・・・。そのためにも、梓が、側にいれば良いだろう。」




沖田「はい。」




なるほどね。梓が、永倉さんの見張りってことか・・・。




大層なお役目だな。




僕は、なかなか会えなかった梓の元へ行く。




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