沖田総司と運命の駄犬
池田屋事件って、なんか、聞いたことがある!!
季節が変わり、暑くなってきた頃。
町は、いつも以上に、賑わっていた。
梓「まるで、クリスマスの時の街みたい・・・。」
沖田「はぁ・・・。梓、キリシタンの言葉は、あまり、使っちゃダメだよ?まぁ、捕まっても良いなら、どんどん、話せば、良いけど、僕を巻き添えにしないでね?」
梓「沖田先輩、相変わらずの毒舌・・・。優しいのか、冷たいのかわかりません・・・。でも、どうして、こんなに、賑やかなんですか?」
沖田「あぁ。祇園祭が近いからだよ。」
梓「祇園祭?知ってる!!へぇ、この時代も、祇園祭ってあったんだ!」
沖田「梓が、知ってるなら、未来でも、かなり、有名なお祭りなんだね。」
梓「はい!えっと、日本三大祭りの一つ!だったと思います。」
沖田「なんか、梓に教示して貰ってるって、変な感じ。」
梓「わ、私だって、教える事の一つや二つあります!」
沖田「何?」
梓「う゛・・・。」
イジワルだ。
沖田「去年は、京に来たばかりで、バタバタしてて、行けなかったんだよねー・・・。」
梓「じゃあ、一緒に、行きましょう!」
沖田「えー。梓とぉ?」
梓「何?その不服そうな顔は?こぉんな、可愛い梓ちゃんとお祭りデートですよ?」
沖田「でえとって何?意味は、何となくわかったけど・・・。山南さんと行こうかな♪」
梓「ちょっと!私の誘いを無視!?私だって、山南さんと行きたいのに!私が、誘うので、沖田先輩は、土方さんと行ってきて下さい!」
沖田「何が、悲しくて、僕が、楽しいお祭りを、鬼と一緒に行かなきゃいけないんだよ!」
梓「良いじゃないですか!おんなじ副長でしょ?」
沖田「だったら、梓が、鬼と行けば良いじゃないかな?」
梓「そっか・・・。じゃあ、土方さんに連れて行ってもらおっ!」
沖田「やっぱり、駄犬だ!飼い主は、誰!?」
梓「飼い犬だって、良い餌をくれる人に懐くんですぅ!」
沖田「本っ当に可愛くないっ!」
梓「どっちがですが!」
沖田「仕方ないから、僕が、連れてってあげるよ!犬の散歩も飼い主の役目だし。」
梓「別に、土方さんでも良いのに・・・。」
私が、ボソッと言うと・・・。
沖田「僕じゃ、不服ってこと?」
地獄耳・・・。
梓「いえ!滅相も、ございません!沖田先輩と行けるなんて、チョー嬉しいッス!」
沖田「言葉遣いが気持ち悪い!訳わかんないこと、喋らないで!」
梓「はーい・・・。」
怒られた。
けど、沖田先輩と行くのは、さて置き、お祭り楽しみ♪
浴衣とか、着れるかな?(女物)
私は、ここへ来て、初めて、楽しみが、出来た。