沖田総司と運命の駄犬
フッと、目が覚めると、辺りは、既に、明るかった。
梓「あ・・・。寝ちゃってた。」
私は、沖田先輩のおでこの上の手拭いを、冷たい物に変えた。
私は、1日、沖田先輩の側にいた。
でも、沖田先輩は、その日も目を覚まさなかった。
私は、沖田先輩の側で、また、一夜を過ごす。
次の朝、もう一度、スポーツドリンクを作りに行く。
火を起こすのに、物凄く、時間がかかった。
梓「熱っ!」
また、やっちゃった。
でも、沖田先輩が起きてるかもしれないと思うと、冷やす、時間がもったいない。
私は、出来上がった、スポーツドリンクを持って行く。
梓「まだ、寝てる・・・。沖田先輩、起きてよ・・・。」
私は、沖田先輩のおでこの手拭いを冷たくして、また置いた。
その時、沖田先輩の髪の毛に目がいく。
沖田先輩の結っている髪留めを解いた。
梓「ベタベタだ。何、つけてるんだろ。これ。」
私は、もう一度、台所でお湯を桶に汲み、沖田先輩の部屋に戻った。
運んでる途中、飛んだお湯がかかって、着物が、また、濡れたが、まぁ、いっか。
私は、沖田先輩の髪の毛を、お湯で、洗う。
梓「あれ?上手くいかない・・・。」
イメージは、美容院のシャンプーなんだけど・・・。
寝ている沖田先輩の頭を桶に起き、髪の毛を桶の中に入れて、洗ってると・・・。
桶が、立ってしまい・・・。
バシャ。
沖田「う゛・・・。」
その拍子に、沖田先輩のおでこに乗っていた、手拭いが、顔を覆って・・・。
沖田「ぷはっ。」
梓「あ・・・。沖田先輩!起きた!」
沖田「はぁ・・・。はぁ・・・。はぁ・・・。え?梓?って、何これ?」
起き上がった沖田先輩が、周りの大惨事を見ている。
布団と、沖田先輩の頭から腰まで、お湯で、ビチャビチャになって、髪の毛から、水が、滴っていた。
沖田「梓~~~っ!」
梓「ごめっ・・・んなさい・・・わざとじゃ・・・。」
沖田「人が、倒れてる時に、何やってんだよ!」
梓「私は、沖田先輩が・・・。」
沖田「本っっ当に、迷惑ばっかりかけて、倒れても面倒かけられるってどういう事!?」
梓「ごめっ・・・っ。」
沖田「もういいよ。うちの隊の子、呼んできて?梓が、このままいたら、面倒かけられるだけだし。」
梓「でも・・・。」
沖田「早く、呼んできてよ?駄犬でも、それくらいは、出来るでしょ?」
梓「はい・・・。」