沖田総司と運命の駄犬
最悪な寝起きと愛犬~沖田side~
あれ?これ何?
体が鉛のように、重くて、動かないや・・・。
目を開けることすら出来ない・・・。
このまま、僕は、終わるのかな?
近藤先生は、ご無事だったのかな?
それだけが、気になる・・・。
あれ、何か忘れてる?
『まだ、寝てる・・・。沖田先輩、起きてよ・・・。』
額が、心地良い。
頭が、軽いや・・・。
なんか、温かい。
さっきまで、感じていた、体の重さが、解けるように軽くなっていく・・・。
その時・・・。
空気が無くなった!
沖田「っ!・・・苦しいっ!」
僕は、もがき苦しむ。
沖田「ぷはっ!はぁ・・・。はぁ・・・。はぁ・・・。え?梓?って、何これ?」
飛び起きると、部屋中が、水浸し。
しかも、僕の寝間着から、何から何まで、ビチャビチャだ。
隣には、青ざめた梓。
また、何かやらかしたのか!コイツは!
一瞬で、予想と、状況把握をした。
沖田「梓~~~っ!」
梓「ごめっ・・・んなさい・・・わざとじゃ・・・。」
やっぱり!
梓が、謝った事で、これは、梓が、やったことだと判明した。
僕の怒りが、込み上がる。
沖田「人が、倒れてる時に、何やってんだよ!」
梓「私は、沖田先輩が・・・。」
いくら何でも、もう、許せない!
沖田「本っっ当に、迷惑ばっかりかけて、倒れても面倒かけられるってどういう事!?」
梓「ごめっ・・・っ。」
沖田「もういいよ。うちの隊の子、呼んできて?梓が、このままいたら、面倒かけられるだけだし。」
梓「でも・・・。」
沖田「早く、呼んできてよ?駄犬でも、それくらいは、出来るでしょ?」
梓「はい・・・。」
そう言うと、梓は、肩を落として、部屋を出ていった。