sunshine of my life-切ナイ恋物語-
違う。



ここはまゆの特等席だった。




まゆが前に
『拓人の後ろは、ぜーーーーーったい誰も乗せちゃダメだからね~!ここは私の特等席なんだから』
って言ってて
そう言われたことに
なんか俺も嬉しくて
絶対にまゆ以外は乗せないってまゆに誓ったから。




もし綾乃が彼女になったとしても
乗せるつもりなかった。
だから綾乃と付き合うことになるなら
バイクも売ろうと思ってたんだ。



綾乃とちょっと気まずい空気が流れて
最初に口を開いたのは綾乃だった。





「あ、拓人くん…私実は拓人くんに言いたいことがあって…」



『うん…何?』



「あのね、気づいてるかもしれないけど私、拓人くんのこと気になってるんだよね…よかったら付き合ってもらえないかな?」




うわぁ…一番めんどくさいパターンだ。
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