sunshine of my life-切ナイ恋物語-
『上がって。せっかくだけど親は居ないよ。』



俺がそう言うと
まゆは少しガッカリしてたけど
緊張がほぐれたようで
いつもの笑顔に戻った。




俺の部屋に入った瞬間
まゆは『汚いー』と騒いだ。



そうかな?
綺麗にしたつもりなんだけど。



壁に貼ってある、
俺が16の時に初めて買ったアメリカンと撮った写真や
裕太や隆史や他の仲間と映った写真を一通り観て
ソファに座った。



俺もその横に座る。



『ちょっと、近いんだけど』


少し膨れ面で
怒ったまゆを見ながら
俺は向かいにあるベッドへ移動した。



『ほんとまゆはうるせーなぁ』なんて
イヤミを言ってみたけど
それは愛情の裏返しで
本当は今すぐ抱きしめたいほど愛おしかった。
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