sunshine of my life-切ナイ恋物語-
それから俺は
知り合いの親方に頼んで
鳶の仕事を始めた。


早くて1日、長くても1~2週間しかまともに働いたことない俺だけど
守りたいのもができたから
これからは真面目に働く。


まゆも4月から短大に行き始めて
会う時間も減ったけど
俺は耐える。
まゆの為に。


違う、これからの俺たちの為に。




俺も男だから
友達の付き合いも大事だし
仕事で疲れた日には
帰ってきてすぐに寝てしまい
まゆに電話をできない日もあった。



土日は朝はゆっくり寝ていたいのと
金曜の夜は
裕太の家に集まり麻雀をやるなんてことが
決まってあったから
まゆよりそっち優先になっちゃうこともあった。



でもまゆは俺に合わせようとしてくれて
それがうまく合わせられなくて
お互い衝突し合うことも多々あった。



心の中では
まゆの事が一番大切と思っていても
うまくいかない時もあったし
俺の身は一つしかないから
それをどううまく回していくのか
俺も自分自身の中で葛藤していた。




それから数ヶ月して
仕事から帰ると俺の家にまゆが居るようになった。
俺が自由に出入りしていいと言ったけど
俺の居ぬ間に
親にも挨拶をしたようで親とも馴染んでた。


新婚生活してるみたいだった。


疲れて帰ってきて
まゆの顔を見れて
癒された。


まゆはそのまま泊まって行き
次の日は俺の家から短大に行ったりしていた。


まゆはこんな生活をしていて大丈夫なのかと思いながらも
俺がまだまだ未熟だったせいか
まゆと毎日一緒に居られて幸せだとしか
考えていなかった。




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