sunshine of my life-切ナイ恋物語-
「来週から北海道行く。」





『は?何で?仕事で?』




「違う。バイクで....裕太もいれて男ばかり10人で。」




『誰と誰?』




「裕太と隆史、あと熊と敬司と翔と順平、祐太郎、オミ、てっちゃん、それと俺。」





メンバーは確かにアメリカンの仲間だった。






『仕事はどうするの?』





「実は仕事は今日で辞めた。帰ってくるのは2週間とか3週間とか』




『どうして勝手に決めちゃうの?イヤだよ、私は!!!』




「お前が嫌だからって、俺だけ行かないわけにはいかねんだよ。」






わかるよ。
わかる。



女がダメだって言うから
俺は行けない…なんて言えないのはわかる。






でも何でこのタイミング?
会いたくて会いたくて
離れるのが嫌で
だから拓人の家に来てるのに…。



私のワガママなの?




仕事辞めるのも勝手に決めちゃってさ、
何の為にお金貯めてたの?
結婚する為に貯めてきたんだよね?
少しぐらい相談してくれたっていいのに…。
来週ってなに?
今日金曜日だよ?





意味わかんないよ。






私はムカついて
何も言わず拓人の家を飛び出した。



親にいくらうるさく言われようと
こんな時帰れるのは結局親元しかなくて
また、うるさく言われるのが嫌だったけど
しょうがなく家に帰った。




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