Green Magic〜草食系ドクターの恋〜
「じゃぁ、1ヶ月に1回会えるのが楽しみってわけだ」
瞬は、腕を組み、何度も頷いていた。
「そうなんだ。今までに感じたことがなくって・・・こういうの」
恋人がいるのに他の女性に惹かれているなんて、女性に非難されそうだが、百井さんはそうではなかった。
「なんだかドキドキしますね、そういうの」
少女漫画でも読んでいる女の子のように目をキラキラさせていた。
「でも加奈との付き合いも長いから、マンネリになっていてそう感じるのかな?とも思って」
そうなんだ。
今の熊谷さんへの想いは、ただ新鮮なだけで、やはり加奈と一緒にいるべきななのではないかという思いもあるんだ。
「じゃぁさ、1回食事にでも誘ってみたら?」
「えっ、食事に?」
「あぁ、ゆっくりと仕事抜きで話してみる。
向こうに彼氏がいるなら断られるかもしれないけど、諦められなかったら、その時は、ジラフ・・・お前は本気だってことじゃねぇか?」
ものすごく自信満々に語っていたが、瞬には経験があるのだろうか。
「なるほどね、百井さんは?」
「えっ、私ですか?」
「私は・・・榊先生は熊谷さんのことが好きなんだと思います」
僕の目をまっすぐに見て、百井さんは答えてくれた。
「えっ?」
「すみません・・・出しゃばったことを言ってしまって」
「どうしてそう思うの?」
「・・・・・・瞬さんに相談しているからです」
遠慮がちに、しかし視線はしっかりと僕の方を向けて言ってくれた言葉には、妙な説得力があった。
「先生は、6年お付き合いした恋人とそろそろ結婚しないとと思ってっらっしゃると思います。
でも、そこに気になる女性が出てきた。
自分の中で、どうすべきかわからない。
そこで、瞬さんに背中を押してもらおうと思ったのではないですか?」
僕は、何も言うことができなかった。
自分の心の中を見透かされたような気がした。
いや、完全に見透かされている。
そうだ。
自分でもどうしたらいいかわからないと表面上は装っているだけで、内心は決まっていたんだ。
熊谷さんを選ぶことを。
しばらく僕が黙っていると、百井さんは「すみません」と頭を下げて謝ってくれた。
瞬は、腕を組み、何度も頷いていた。
「そうなんだ。今までに感じたことがなくって・・・こういうの」
恋人がいるのに他の女性に惹かれているなんて、女性に非難されそうだが、百井さんはそうではなかった。
「なんだかドキドキしますね、そういうの」
少女漫画でも読んでいる女の子のように目をキラキラさせていた。
「でも加奈との付き合いも長いから、マンネリになっていてそう感じるのかな?とも思って」
そうなんだ。
今の熊谷さんへの想いは、ただ新鮮なだけで、やはり加奈と一緒にいるべきななのではないかという思いもあるんだ。
「じゃぁさ、1回食事にでも誘ってみたら?」
「えっ、食事に?」
「あぁ、ゆっくりと仕事抜きで話してみる。
向こうに彼氏がいるなら断られるかもしれないけど、諦められなかったら、その時は、ジラフ・・・お前は本気だってことじゃねぇか?」
ものすごく自信満々に語っていたが、瞬には経験があるのだろうか。
「なるほどね、百井さんは?」
「えっ、私ですか?」
「私は・・・榊先生は熊谷さんのことが好きなんだと思います」
僕の目をまっすぐに見て、百井さんは答えてくれた。
「えっ?」
「すみません・・・出しゃばったことを言ってしまって」
「どうしてそう思うの?」
「・・・・・・瞬さんに相談しているからです」
遠慮がちに、しかし視線はしっかりと僕の方を向けて言ってくれた言葉には、妙な説得力があった。
「先生は、6年お付き合いした恋人とそろそろ結婚しないとと思ってっらっしゃると思います。
でも、そこに気になる女性が出てきた。
自分の中で、どうすべきかわからない。
そこで、瞬さんに背中を押してもらおうと思ったのではないですか?」
僕は、何も言うことができなかった。
自分の心の中を見透かされたような気がした。
いや、完全に見透かされている。
そうだ。
自分でもどうしたらいいかわからないと表面上は装っているだけで、内心は決まっていたんだ。
熊谷さんを選ぶことを。
しばらく僕が黙っていると、百井さんは「すみません」と頭を下げて謝ってくれた。