小生意気な悪魔
「帰ってから聞くよ。
真由美、行こう。」
「う…うん。」
私は武の後ろをついていきながらドキドキしつつ幸喜君の横を通り過ぎた
その時
ガシッと掴まれた腕
「待って。」
ドキッ…
「な…ななな何??;;;」
武が行っちゃうよ;;
武の背中を見つめる私に幸喜君はこっそり耳打ちした
「兄貴と別れて俺と付き合え。」
!!?
「む…むり…///」
「無理かどうか試してやろうか??」
「え??…」
「ホント真っ赤な顔してよく言うよ。」
ふっと口をゆるめてほんの少しだけ見せる笑顔
私はたまらなくその笑顔に弱いみたいだ
「ほら、行けよ。
兄貴行っちまうぞ。」
そう言って私の背中をポンと叩いた
どうしよう
触れられたところからまるで心まで鷲掴みにされたみたいにドキドキが止まらなかった
小学生相手になにしてんだ…
私…おかしいよね絶対////
、