小生意気な悪魔


それは今日の夕方のことだった…



いつものように私は武(彼氏)と一緒に帰っていた


いつものように

ほんといつものように武んちに行って部屋で仲良くまぁいろいろした後の話



「真由美、俺実は…」


ドキッとした

なんとなく最近武の様子がおかしいなって気づいてた

別れたくない…聞きたくない


「俺お前に言わなきゃいけないことがあんだ…」


いや…


武とは中学2年から付き合ってる

そりゃあまあいろいろ喧嘩したりもあったけど無事同じ高校に入学できたわけで…


そんな私の努力はこいつのたった一言で無駄になる


あーぁ…これが最初で最後の恋だとばかり思いこんでいた


付き合って2年目

こんなに続いてるのは他にいないし



一気に頭を駆け巡る思い出達


それがパッと消えた瞬間

気づけば私は涙を流していた



戸惑う武


あんたのせいだっつうの!!!


「…ごめん。」


ごめんじゃねーよバカ!!


なんて言えるはずもなく

私は無言で武んちを飛び出したのだった



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