小生意気な悪魔


チラッと後ろを見るとお腹を押さえてしゃがみ込む幸喜君



「して…


離して!!」


私の大きな声にびっくりした武は私の腕をパット離した



私は急いで幸喜君に駆け寄った



「大丈夫??」



「まぁな…」



私は武を睨んだ


「酷いよ武!!

弟殴るなんて…ましてやまだ小学生なんだよ!?


見損なった。」



私はうずくまる幸喜君に肩を貸してたてらせた


「真由…」



「言い訳なら聞かないから。」



怒った私は武の言葉なんて聞く耳を持つことができなかった


そのまま幸喜君を部屋まで運んだ



< 47 / 133 >

この作品をシェア

pagetop