小生意気な悪魔




「母さん出たよー」



「どうせまた寝てたんでしょ。」



「寝てないし!!!」



あの時幸喜君は怒るって言うよりなんか…

すごく悲しい顔してた



あの後幸喜君は"もう知らねー"って帰っちゃったんだよね


なんか後味悪い…




私はすっかり武のことなんか忘れて頭の中は幸喜君のことでいっぱいになっていた



部屋に戻って携帯を見ると武からメール



【俺バイト始めたんだ。

だから一緒にいる時間減るかもって言いたかったんだ。


俺何かした??】



…???


勘違いぃ!!?////


振られると思ったと返事送るとすぐに電話が鳴った


しばらく話した


そうだった

武はいつも一言足りないんだよねυ

おまけにシャイだし


幸喜君と正反対…




幸喜君


からかわれただけだよね!!!



なんて私のこのバカな勘違いが私たちの運命の歯車を動かしだしていたことになんて私はまだ気づくはずもなかった



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