小生意気な悪魔



「武…私…」



「単なる出来心??」


へ…



「それとも本気とか??」


武はいままでに見たことのないくらい痛い笑顔をしていた



胸が痛んだ

私がしたことはいけないことなんだよね…



武のことはもちろん好き


大好きだけど



「まさか小学生に本気になるわけないよな??」





「あいつは舞の妹の舞加のことが…」


ズキ…


気づくと涙が流れ落ちていた



「あいつは真由美と出会う前からずっと、昔からずっと好きな奴がいるってたくさん女の子ふってるらしい。

それが舞加だって噂。」



そうだったね…


舞も「年下の男が年上の女を相手にする分けない」って言ってたし




幸喜君はあの涙に嘘はないって信じたかった




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