素顔のキスは残業後に【番外編】第2話完結
【第1話おまけ】


それは、帰りの車の中でのこと。


「さっきの答え、まだ聞いてないんだけど?」

「質問の答え、ですか?」

あのふざけたと思わせて胸キュンな質問のことだよね。

心で呟き、選択肢の3を思い出す。


『3 俺が、友花のことをすべて知りたいって思ってるから』

それを自分で言うのも恥ずかしいけど。
さっき『もっと図々しく欲張っていい』とか言われちゃったしなぁ。

ニンマリと緩みっぱなしの口元を掌で隠すと、「薄気味悪く笑うな、事故るだろ」と失礼な言葉が返される。

(まったく。うちのご主人様は照れ屋だよねぇ)


「3の、私を知りたい。ですよね?」


彼を真似してドヤ顔をしてみると、信号待ちで止まった車内にふっと余裕げな吐息が漏れた。


「ハズレ。1の、俺の洞察力が天才的に決まってるだろ、当然」

「……」


ラブコメがベースなのでオチはこんな感じで(笑)。
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