素顔のキスは残業後に【番外編】第2話完結
寝顔を見られるのはいつも私の方だから、彼の寝顔を見られるのは滅多にない事だ。
それにしても、綺麗な顔だよねぇ。
嫌味な程整った顔をツンッと指で弾く。
すると、見つめた先の瞼が開き、朝の挨拶と共に彼に捕われたというわけだ。
柔らかい唇が首筋をなぞり、ゆっくりと鎖骨へと下りてくる。
その間も私を知り尽くした指先に腰を引かれ、着ている服の上から内腿をなぞられてしまう。
まだ日曜の朝なのにっ……。
陽光を遮るカーテンが部屋の様子を隠してくれてはいるものの、声が隣の住人に聞こえないかと心配になる。
漏れそうになる声を必死に我慢していると、ベッド脇のサイドテーブルから聞き慣れたメロディーが聞こえてきた。
この着信音、会社関係者だ。
スマホの着信音はプライベートと会社関係で、着信音を変えている。
休日に滅多に鳴る事のない着信音は数秒後、留守電モードに切り替わった。
誰だったんだろう……?
かけてきた相手が気になり、意識がそちらに向いてしまう。
すると、ふぅっと短い息をつかれた。
「出れば? 仕事関係だろ、それ」
「すみません」
それにしても、綺麗な顔だよねぇ。
嫌味な程整った顔をツンッと指で弾く。
すると、見つめた先の瞼が開き、朝の挨拶と共に彼に捕われたというわけだ。
柔らかい唇が首筋をなぞり、ゆっくりと鎖骨へと下りてくる。
その間も私を知り尽くした指先に腰を引かれ、着ている服の上から内腿をなぞられてしまう。
まだ日曜の朝なのにっ……。
陽光を遮るカーテンが部屋の様子を隠してくれてはいるものの、声が隣の住人に聞こえないかと心配になる。
漏れそうになる声を必死に我慢していると、ベッド脇のサイドテーブルから聞き慣れたメロディーが聞こえてきた。
この着信音、会社関係者だ。
スマホの着信音はプライベートと会社関係で、着信音を変えている。
休日に滅多に鳴る事のない着信音は数秒後、留守電モードに切り替わった。
誰だったんだろう……?
かけてきた相手が気になり、意識がそちらに向いてしまう。
すると、ふぅっと短い息をつかれた。
「出れば? 仕事関係だろ、それ」
「すみません」