最初で最後の、恋だった。






先輩は微笑みながらあたしを見る。

その笑みは…いつもの笑み。

笑顔は変わらないのに…言っていることが…変。

どうしたの…先輩…。




何をしたの…輝飛先輩!







「あの公園は便利だね。
人通りも少ないし、人を沢山吊り下げられる立派な木もある。

殺人を犯すには…もってこいの場所ダネ…?」




先輩…?




「望愛ちゃんを傷つける奴は、俺が許さない。
例え実のお兄さんでも」




何を言っているんですか…先輩。




「どうしたの望愛ちゃん。
俺のこと、ますます好きになっちゃった?」




誰…?




「安心して望愛ちゃん。
俺はずっと、望愛ちゃんを愛してみせるから」




輝飛先輩っ…!!










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