最初で最後の、恋だった。







それを、あたしは先輩の口元に持って行く。



「先輩!
これですよね薬って!
先輩…いつもなめてた……ッ!」



いくら先輩を呼んでも、先輩は動かない。




あたしは、涙を拭った。

そして…







「………」







先輩にキスをした。








お願いです…






目を開けてください…






あたしには…





先輩しか頼れる人がいないんですから……。









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