最初で最後の、恋だった。
「何か写真はないのかい?」
「あります」
前にデートで撮ったプリクラ。
手帳に大事に挟んでおいたんだ。
お互いプリクラは初めてで。
よくわからなかったから、落書きなどと言ったものはしていない。
写真だけの、シンプルなプリクラだ。
「これです」
「…ブッ、アハハハハハハハハ」
叔母さんは笑いだす。
その後叔母さんが叔父さんにも見せる。
普段笑わない叔父さんも、笑いだした。
「不細工ゥ!」
「え?」
「こんな不細工な彼氏、望愛の好みなのか!
信じられないね!」
「望愛ちゃん、眼科行った方が良いんじゃないか?」
…何言っているの?
先輩は…輝飛は、誰よりもイケメンで、あたしには勿体ない彼氏だよ?
ソレナノニ…
馬鹿ニスルナンテ……。
許サレナイッッ………!!