最初で最後の、恋だった。






あたしの頬にキスをしながら、輝飛は言う。




「これで望愛は俺のだね。
もう誰にも…譲ラナイ」

「あたしも。
輝飛を誰にも…渡サナイ」

「俺ら、本当に一緒だね」

「うん。
ずっとずっと、一緒だよ」





あたしたちの、

黒くて、

歪んで、

狂って、

壊れて、

真っ直ぐな、

純粋な愛は、





誰にも、






邪魔サセナイ…。










< 150 / 157 >

この作品をシェア

pagetop