最初で最後の、恋だった。






「どうするんですかこれから」

「どうしようか…。
まぁともかく、望愛ちゃんは俺との関係否定して。
望愛ちゃんを守るためだから…。
何かあったら、俺にすぐ言って」

「はい」

「アイツらのことは俺に任せて。
もう先生たちに任せていられない。
俺から直接言うから」

「わかりました」




先輩に保健室に連れて行ってもらい、そこでちゃんとした包帯を巻く。

先輩はあたしを送った後、教室へ戻った。



先輩は、お昼休みになっても屋上に来ないあたしを心配して、探しに来てくれたようだ。

優しくて、保健室のベッドの上で泣いてしまった。

先輩の貸してくれたハンカチを握りしめながら…。









数日後。




「皆に残念なお知らせがある。
山野雅たちが、昨日の夜自殺した」




え?

山野雅たちが…自殺?

しかも、山野雅たちだけでなく、金魚のフン軍団もだ。




これはきっと…




天罰ダワ……!








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