最初で最後の、恋だった。
ふとあたしは、この間までなかった、白い箱を見つけた。
何だろ、あの箱。
箱は少しだけ開いていた。
あたしは、好奇心で開けてみた。
「…え?」
あたしは箱の中身を見て、思わず声を漏らした。
嘘…何で?
何で…アレがココに?
あるはずないのに…。
「…望愛ちゃん?」
「ヒッ!?」
後ろから聞こえた声に、あたしは驚き振り向いた。
先輩が、アノ無表情のまま立って、あたしを見降ろしていた。
「…見ちゃったか?」
「ッ!」
先輩はあたしの横に、ココアのはいったコップの乗ったお盆を置いた。
そして、箱の中に入るアレを取り出す。
そして、
あたしにチラつかせた。