どうしてもママ、子供のまま。
目を開けると、そこは白い天井。
なり続く機械音に、薬品のにおい。
ここどこ………?
ムクッと顔を起こすと、眼鏡をかけた白衣姿の女医?さんが居た。
「あ、起きた?おはようさん」
『おはよう…ございます……あの、あの、ここは?』
「病院」
ふぅん………って、え?!
病院!!!!!!??????
『え?私なんで病院なんかに?』
「あなたがぶっ倒れたからでしょう」
『…?』
あれ…私…、あぁ、そうだ。
さっきまで遊園地に居たんだった。
佑が居なくなってから…急に腹痛になって…うん、思い出した。
『あの…それで……腹痛の原因ってなんだったんですか?それと…佑は?』
「あー、あなたやっぱり腹痛だったんだね。なんとなくそんな感じしたから、検査しといたの」
回転椅子をグルリとこちらに回して私を見ながら話す女医。
胸元のネームプレートには、「堺」って書いてある。
堺先生…か。
『あのねぇ、あなた、まだ高校生よね?』
「はい、そうですけど…」
『んっとね…まず言っておくわ』
堺先生が、顔の眉間にしわを寄せて話し始めた。
「高校生っていっても、まだ体は成り立ってないの。それに、避妊アイテムとかをちゃんとやらないと、性感染症とかなりやすくなっちゃうの」
『?』
「あなた……妊娠しているの」
……………………え?
堺先生から出た言葉を、私は素直に飲み込むことなんて出来なかった。