狂気の王と永遠の愛(接吻)をイメージ画集とつぶやきの場
9/30 仙水とアオイ①
真っ白な手押しのワゴンへお茶のセットを載せ、品の良い茶菓子とともに大理石のテーブルへと並べていく仙水。
「今日はお客様がいらっしゃると聞いていましたが…」
窓の外を眺めてみても人の気配は感じられない。
「…お茶が冷めてしまいますね」
数秒考えたのち、仙水は目の前に広げられた湯気の立つアンティーク調のカップを一度下げようと手を伸ばした。
すると…
「ぎゃーーっ!!」
ドターンッ!!
ガタガタッッ!!
頑丈な建物の造りのおかげで振動こそ伝わって来ないが、あからさまに高低差のある場所から人が転げ落ちる悲鳴と音だった。
(今の声…)
上品な衣の裾を揺らしながら小走りに駆けていく仙水。
「あいたた…」
どうやら激しく尻もちをついてしまったであろう少女は目尻に涙を浮かべながら立ち上がろうとしていた。
「今日はお客様がいらっしゃると聞いていましたが…」
窓の外を眺めてみても人の気配は感じられない。
「…お茶が冷めてしまいますね」
数秒考えたのち、仙水は目の前に広げられた湯気の立つアンティーク調のカップを一度下げようと手を伸ばした。
すると…
「ぎゃーーっ!!」
ドターンッ!!
ガタガタッッ!!
頑丈な建物の造りのおかげで振動こそ伝わって来ないが、あからさまに高低差のある場所から人が転げ落ちる悲鳴と音だった。
(今の声…)
上品な衣の裾を揺らしながら小走りに駆けていく仙水。
「あいたた…」
どうやら激しく尻もちをついてしまったであろう少女は目尻に涙を浮かべながら立ち上がろうとしていた。