狂気の王と永遠の愛(接吻)をイメージ画集とつぶやきの場
10/10 仙水とアオイ⑥
「あの…、私だけでは決められなくて…お父様とセシエル様にご相談しないと…」
「いいえ、誰の許可も必要ありません。貴方が頷いてくだされば…」
…とまで言いかけた仙水はピクリと動きを止めた。
「…セシエル様?」
「は、はい。先程学園の屋上にいらっしゃった若葉色の瞳の…」
「あぁ…小さな子供を連れた彼ですね。あの方はどなたです?アオイさんの知り合いですか?」
さらに顔を近づけ、捲し立てるような彼の物言いにアオイは冷や汗を浮かべた。
「セシエル様は悠久の先代の王様です。本当にお優しくて、愛情深い方で…」
「…もしかして…アオイさんが傍にいてあげたいとおっしゃっていた相手というのは…」
「……」
「……」
互いにジィと見つめ合い、居た堪れなくなったアオイがそっと視線を外した。
「…なぜ視線を逸らすんです?彼が先代の王だというのなら、傍に居続けることなど不可能だというのに…」
白く細長い指がアオイの顎を捉え、視線を合わせるよう仙水に促される。
「いいえ、誰の許可も必要ありません。貴方が頷いてくだされば…」
…とまで言いかけた仙水はピクリと動きを止めた。
「…セシエル様?」
「は、はい。先程学園の屋上にいらっしゃった若葉色の瞳の…」
「あぁ…小さな子供を連れた彼ですね。あの方はどなたです?アオイさんの知り合いですか?」
さらに顔を近づけ、捲し立てるような彼の物言いにアオイは冷や汗を浮かべた。
「セシエル様は悠久の先代の王様です。本当にお優しくて、愛情深い方で…」
「…もしかして…アオイさんが傍にいてあげたいとおっしゃっていた相手というのは…」
「……」
「……」
互いにジィと見つめ合い、居た堪れなくなったアオイがそっと視線を外した。
「…なぜ視線を逸らすんです?彼が先代の王だというのなら、傍に居続けることなど不可能だというのに…」
白く細長い指がアオイの顎を捉え、視線を合わせるよう仙水に促される。