狂気の王と永遠の愛(接吻)をイメージ画集とつぶやきの場
10/10 仙水とアオイ⑦
「それは…っ…」
大きな瞳に切なく涙を浮かべたアオイ。
「…それでも私は…時間の許す限りセシエル様のお傍に…」
(…民さえ敵になってしまうかもしれないとセシエル様はおっしゃっていたわ…そんな不安を抱えておられるあの方をひとりにはさせられない…っ…)
ぎゅっと瞼を閉じたアオイの目尻からポロポロと涙が零れ落ちた。
「…そのように貴方が人を疑わぬ優しさを見せるせいで彼は…」
眉をひそめ、辛そうに顔を歪める仙水。
「…同情でアオイさんの気が惹けるというのなら…私はどんな苦痛でも背負いましょう」
切なく抱きしめられアオイは驚きにその瞳を見開いた。
「え…?」
「…ならば貴様には女神たちの相手を頼むとしようか」
「この声…おとう……」
「…キュリオ殿なぜ貴方がここに…」
突如降り注いだ声に二人が顔を上げると、仁王立ちで美しい顔に青筋をたてたキュリオの姿があった―――。
大きな瞳に切なく涙を浮かべたアオイ。
「…それでも私は…時間の許す限りセシエル様のお傍に…」
(…民さえ敵になってしまうかもしれないとセシエル様はおっしゃっていたわ…そんな不安を抱えておられるあの方をひとりにはさせられない…っ…)
ぎゅっと瞼を閉じたアオイの目尻からポロポロと涙が零れ落ちた。
「…そのように貴方が人を疑わぬ優しさを見せるせいで彼は…」
眉をひそめ、辛そうに顔を歪める仙水。
「…同情でアオイさんの気が惹けるというのなら…私はどんな苦痛でも背負いましょう」
切なく抱きしめられアオイは驚きにその瞳を見開いた。
「え…?」
「…ならば貴様には女神たちの相手を頼むとしようか」
「この声…おとう……」
「…キュリオ殿なぜ貴方がここに…」
突如降り注いだ声に二人が顔を上げると、仁王立ちで美しい顔に青筋をたてたキュリオの姿があった―――。