狂気の王と永遠の愛(接吻)をイメージ画集とつぶやきの場
10/11 仙水とアオイとキュリオ③
(…よかっ…た…みんな…たのし、そう…)
遠くなる意識のわずかな時間、アオイは彼らのやり取りをどことなく嬉しそうに聞き入っていた。
ほどなくして深い呼吸に切り替わったアオイの肩や背がゆっくり上下運動を始める。
『…そうだ…アオイさんを私の隣りに置いてはどうかな?』
『何が…そうだ…ですか。…いくらセシエル様のお願いでもそれは駄目です。諦めてください』
取り付く島もないような発言をしたのはもちろんキュリオだ。腕の中にアオイを閉じ込めながら、その寝顔を独り占めできるのはやはり彼の特権ともいえよう。
『じゃあ私が壁側に行くというのは?』
『…そんなこと私が許すとでもお思いですか?』
今度は仙水が苛立ちに声を低くし、唸る。
『……?』
『……っ!』
『…っ…!!!』
『……』
(…なんだか…心が…あたた、かい…)
今だに止むことのない彼らの言い争う声に幸せそうな笑みを浮かべたアオイは、静かな湖面に身を投じるように眠りへと落ちて行ったのだった―――。
遠くなる意識のわずかな時間、アオイは彼らのやり取りをどことなく嬉しそうに聞き入っていた。
ほどなくして深い呼吸に切り替わったアオイの肩や背がゆっくり上下運動を始める。
『…そうだ…アオイさんを私の隣りに置いてはどうかな?』
『何が…そうだ…ですか。…いくらセシエル様のお願いでもそれは駄目です。諦めてください』
取り付く島もないような発言をしたのはもちろんキュリオだ。腕の中にアオイを閉じ込めながら、その寝顔を独り占めできるのはやはり彼の特権ともいえよう。
『じゃあ私が壁側に行くというのは?』
『…そんなこと私が許すとでもお思いですか?』
今度は仙水が苛立ちに声を低くし、唸る。
『……?』
『……っ!』
『…っ…!!!』
『……』
(…なんだか…心が…あたた、かい…)
今だに止むことのない彼らの言い争う声に幸せそうな笑みを浮かべたアオイは、静かな湖面に身を投じるように眠りへと落ちて行ったのだった―――。