狂気の王と永遠の愛(接吻)をイメージ画集とつぶやきの場
11/28 冴えてしまった瞳①
「…ん…」
もぞもぞと寝返りをうつアオイの体は馴染のあるぬくもりにしっかり抱き締められていたが、思わず伸ばしてしまったその左腕はキュリオの胸元をそっと押し返した。
「……」
しかし、その腕すらも軽く受け流され…
「……」
背中に回されたキュリオの手によってさらに引き寄せられるアオイの体。
さらに、寝相の悪い彼女の足がキュリオのもとへと伸びるが…
アオイの行動パターンを完全に見極めているキュリオはやんわりと己の足を広げ、彼女の腿を挟み込むようにからめてしまう。
こうして一晩で何度も寝技を決められているアオイだが、一度も寝苦しい夜を迎えた事はなかった。
「…?…」
しかし…珍しく目を覚ましたアオイ。
(風の音…?)
悠久の穏やかなそれとは違う、荒々しい風の音が耳の奥で唸りを上げている気がした。
「……」
そしていつものようにキュリオに絡め取られている体で身じろぎすると、キュリオの私室ではない空気が漂っていることがわかる。
(ここ…どこだっけ…)
ぼんやりと瞬きを繰り返すごとにアオイの思考回路は徐々に回復していき、あたりを見回す頃にはここが誰の部屋であるかを完全に思い出す事が出来た。
(そっか、私…センスイ先生のお宅にお邪魔してたんだった…)
(そういえば…このぬくもりって…?)
暗闇の中、あまりに密着しているせいでそれが誰なのか確認することが出来ない。
もぞもぞと寝返りをうつアオイの体は馴染のあるぬくもりにしっかり抱き締められていたが、思わず伸ばしてしまったその左腕はキュリオの胸元をそっと押し返した。
「……」
しかし、その腕すらも軽く受け流され…
「……」
背中に回されたキュリオの手によってさらに引き寄せられるアオイの体。
さらに、寝相の悪い彼女の足がキュリオのもとへと伸びるが…
アオイの行動パターンを完全に見極めているキュリオはやんわりと己の足を広げ、彼女の腿を挟み込むようにからめてしまう。
こうして一晩で何度も寝技を決められているアオイだが、一度も寝苦しい夜を迎えた事はなかった。
「…?…」
しかし…珍しく目を覚ましたアオイ。
(風の音…?)
悠久の穏やかなそれとは違う、荒々しい風の音が耳の奥で唸りを上げている気がした。
「……」
そしていつものようにキュリオに絡め取られている体で身じろぎすると、キュリオの私室ではない空気が漂っていることがわかる。
(ここ…どこだっけ…)
ぼんやりと瞬きを繰り返すごとにアオイの思考回路は徐々に回復していき、あたりを見回す頃にはここが誰の部屋であるかを完全に思い出す事が出来た。
(そっか、私…センスイ先生のお宅にお邪魔してたんだった…)
(そういえば…このぬくもりって…?)
暗闇の中、あまりに密着しているせいでそれが誰なのか確認することが出来ない。