狂気の王と永遠の愛(接吻)をイメージ画集とつぶやきの場

12/6 アオイが選んだ口付けの場所


(お父様がしてくださってるように…)


(額?まぶた?…それとも頬?)


切れ長の瞳に見つめられ、急かされるように体を引き寄せられる。

上から見下げたキュリオの顔は誰よりも美しく、本来アオイ以外には見せることのない寝姿さえも目を奪われるほどに光輝いていた。


「…っ…」


(…嘘をついているわけではないけれど、お父様の瞳に見つめられると思ってもいないことをまで口走ってしまいそう…)


ぎゅっと恥ずかしさに目をつぶったアオイは意を決してキュリオの頬にそっと触れる。

まるで鋭い視線から逃れるようにその場所を選び、おずおずと小さな花びらのような唇を近づけたアオイ。

頬を明らめたアオイのしっとりと濡れた唇がキュリオの瞼(まぶた)を撫でると、キュリオの上機嫌な声が唇の端から漏れた。


「…ふふっ」


「…っ!」


精一杯の勇気を振り絞ったアオイだが、キュリオの声にからかわれているのだと気付き、弾かれるようにその身を起こした。



しかし…



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