狂気の王と永遠の愛(接吻)をイメージ画集とつぶやきの場
12/14 "夢を支配する王"
「……」
切れ長の瞳を伏せた九条の頬を冷たい風が通り抜けた。
「…実は悠久の地に降りたとき…キュリオ殿ではない別の力を感じました」
「……」
「…その力を追いかけようとしたのですが、失敗してしまって…」
(まるで光のように速く…追いかける事さえ叶わなかった…)
悔しそうに視線を下げ、軽く曲げた人差し指を口元にあてた仙水。
「…お前がその力に会ったのは夢の中だ」
「…そのようですね。にわかには信じがたい話でしたが…冥王・マダラ殿がそうおっしゃっておりました。しかしマダラ殿の力とも違って…」
「……」
「…まさか…」
視線を交差させた二人だが、その様子からするに九条はすでに何かに気づいているようだ。
「…悠久の先代・セシエルがなぜ力を持ったまま実体化が可能なのかずっと考えていた。恐らく…奴ひとりの力ではないだろう」
「…共通点は夢…なるほど」
まるで嘲笑うかのように仙水が挑発的な笑みを浮かべる。
「…"夢を支配する王"ですか…本当におもしろい方たちですね」
「…で、貴方の勝算は?」
逆光にも関わらず、妖しく光る仙水の瞳が九条を捉えた―――。
切れ長の瞳を伏せた九条の頬を冷たい風が通り抜けた。
「…実は悠久の地に降りたとき…キュリオ殿ではない別の力を感じました」
「……」
「…その力を追いかけようとしたのですが、失敗してしまって…」
(まるで光のように速く…追いかける事さえ叶わなかった…)
悔しそうに視線を下げ、軽く曲げた人差し指を口元にあてた仙水。
「…お前がその力に会ったのは夢の中だ」
「…そのようですね。にわかには信じがたい話でしたが…冥王・マダラ殿がそうおっしゃっておりました。しかしマダラ殿の力とも違って…」
「……」
「…まさか…」
視線を交差させた二人だが、その様子からするに九条はすでに何かに気づいているようだ。
「…悠久の先代・セシエルがなぜ力を持ったまま実体化が可能なのかずっと考えていた。恐らく…奴ひとりの力ではないだろう」
「…共通点は夢…なるほど」
まるで嘲笑うかのように仙水が挑発的な笑みを浮かべる。
「…"夢を支配する王"ですか…本当におもしろい方たちですね」
「…で、貴方の勝算は?」
逆光にも関わらず、妖しく光る仙水の瞳が九条を捉えた―――。