狂気の王と永遠の愛(接吻)をイメージ画集とつぶやきの場
センスイの決意Ⅰ
灯りもないただ広い闇の広がる館では、時折差し込む雷の光だけが頼りだった。
この館に来て間もなく通された部屋をようやく見つけたアオイだが、そこには誰の姿もなく…
「センスイ先生!」
アオイが声の限り叫ぶと一瞬静まり返った雷鳴が幸いし、その声がセンスイのもとへ届いた。
「…っ…」
(今のはアオイさんの…)
「……」
仙水の異常に気付いた九条だが、彼は何も言わない。一瞬仙水へと向けられたその瞳はすでに別の方向を向いている。
「すみません九条…席を外します」
居ても立ってもいられず仙水は声のしたほうへ走り出した。
互いにまだ姿は見えないものの、足音がどんどん近づいてくる。
「アオイさん!?」
「…っ!センスイ先生!!」
「きゃっ」
ちょうど角を曲がったところで二人は出会い頭にぶつかってしまった。が…
バランスを崩したアオイの体をセンスイの腕がしっかりと抱きしめる。
この館に来て間もなく通された部屋をようやく見つけたアオイだが、そこには誰の姿もなく…
「センスイ先生!」
アオイが声の限り叫ぶと一瞬静まり返った雷鳴が幸いし、その声がセンスイのもとへ届いた。
「…っ…」
(今のはアオイさんの…)
「……」
仙水の異常に気付いた九条だが、彼は何も言わない。一瞬仙水へと向けられたその瞳はすでに別の方向を向いている。
「すみません九条…席を外します」
居ても立ってもいられず仙水は声のしたほうへ走り出した。
互いにまだ姿は見えないものの、足音がどんどん近づいてくる。
「アオイさん!?」
「…っ!センスイ先生!!」
「きゃっ」
ちょうど角を曲がったところで二人は出会い頭にぶつかってしまった。が…
バランスを崩したアオイの体をセンスイの腕がしっかりと抱きしめる。