強引なキミに溺れてく

──次の日


「ゴホゴホッ!」


早見くんはマスクをして登校してきた


風邪かなぁ?


すごく苦しそう…


…あっ!


あたしはポーチの中からハチミツののど飴を取り出した


飴だけあげても気づいてもらえないかも…


そう思ったあたしは、授業中に回ってきたプリントと一緒に早見くんの机の上に置いた


急にこんなの渡して変だと思われないかな…?


どうしよ…不安になってきちゃった…


その時だった


「ひゃっ!」


あたしは背中がくすぐったくなって声を上げてしまう!


先生に見られ、「すみません」と言うと、また授業は再開した


振り向くと、早見くんが人差し指を鼻の前で立てていた
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