彼氏が不良で何が悪い!
しっかしやっぱり冬は寒いなぁ。と思いながら手に白い息をかけていると、

「手、寒くないか?」

「えっ?」

玲斗がいきなり話しかけてきたからびっくりした。

気遣ってくれるんだ。

なんだか自分が特別扱いされているようで、ちょっぴり、嬉しかった。

「なぁ。由奈。あのさ…。もしよければなんだけど…。」

ん?なんだろ?こんなに顔を赤くして?

「アッ…。アドレス…。携帯のアドレス教えてくれ!!」

一気に冷めました。まさかこんなこと聞くためだけにこんなに顔を赤くしたの?

「いいよ。」

「本当か!!」

「ん。」

もぅ。本当可愛い。もう猛獣じゃなくてこれじゃあ子犬だよ。

ただ、これから起きることは誰も知ってはいない。私はここで、改めて玲斗が猛獣なんだと確信することになる。
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