恋はしょうがない。〜職員室の新婚生活〜
けれども、古庄はいつもの“無関心”でそれをほとんど無意識にかわし、平沢の虚しさは、周りの失笑を買うほどだった。
一方の真琴は、ゲレンデ中の視線を釘付けにするスキーをする古庄の姿を見ることもなく、皆がスキーをしている間はゆっくりホテルで過ごした。
生徒の監督などの仕事も、周りが妊娠していることを気遣ってくれたこともあって、ずいぶん負担が軽く、順調に修学旅行の日程をこなしていった。