恋はしょうがない。〜職員室の新婚生活〜




「…えっ!?また、するんですか…?」


「うん。…嫌かい?」


「……嫌じゃ、ありませんけど…。和彦さん、疲れてないんですか?」


実際、真琴は通常通り1日の仕事を終え、普段ならばそれだけで疲れ果てているのに、今日はそれから買い物に行き食事を作り、…深く結ばれ…、もうクタクタで今すぐにでも眠りに就けそうだった。


「疲れてないよ。君の作ったヒレカツで元気になったし」


古庄はそう言いながら、整った容貌により作られる完璧な微笑みを、真琴に向けてくれる。

この笑顔を見せられたら、どんな女性だって喜んで自分を捧げるだろう。
ましてや、自分を愛おしんでくれるこんな眼差しで見つめられたら…、真琴だって体の芯から融けてしまいそうだった。



「……分かりました」


真琴がかすかに頷くと、古庄は微笑みに安堵を加えた。

懐に真琴を抱き込み、その頬を手のひらで包んで上を向かせ、再び見つめ合う。
高まる感情とは裏腹に優しく唇を重ねながら、古庄は腕を伸ばして照明の紐を引き、部屋を暗くした。









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