恋はしょうがない。〜職員室の新婚生活〜
こんな風に優しくされれば、佳音の心はまたときめいて、また想いが募ってしまう。
「放課後だけでもいい。学校でお前の顔が見たい。来たら、勉強だって見てやるから」
古庄が言葉をかけても、佳音はうつむいたまま何も反応を示さない。
佳音の前向きな返事を聞いて、安心して帰りたかったが、古庄は諦めてソファーを立った。
「それじゃ…また明日」
うつむく佳音の横顔にそう言って、古庄は佳音の家を後にした。