恋はしょうがない。〜職員室の新婚生活〜



古庄が来てくれて、本当は泣きたくなるほど嬉しいのに、それが上手く表現できず、黙ったまま古庄を迎え入れた。



「当分の間は家事も俺に任せて、君は安静にしてること。疲れは、ため込んじゃいけないからね」


「当分の間…?」


「うん、君の体調が戻るまで、一緒にいるよ」


「一緒に…?でも……」


真琴が表情を曇らせたので、古庄も気持ちに影が差す。


「もちろん、一緒にいることはバレないように気を付けるから」


一番真琴が心配していることであろうことを、古庄は真琴が言い出すよりも先に念を押した。


「いえ、そうじゃなくて…。一緒にいても…」


と、真琴が胸のところで両手を握って口ごもったので、古庄は首をかしげてその先を待った。



「その、一緒にいても…、当分は夜のお相手はできないかと…」



そう言った途端、真琴の顔が真っ赤になる。
と同時に、古庄の顔も真っ赤になった。



「あ…!当たり前だ!君の体調の悪い時に、そんなことするわけないだろ?」


「…でも、満足させてあげられなくて、ごめんなさい…」





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